川崎重工業はこのほど、ワシントン首都圏交通局(WMATA)から新型地下鉄用車両220両を追加受注したと発表した。契約金額は約4億ドル(約480億円)で、米国ネブラスカ州のリンカーン工場で製造し、2018~2019年にかけて順次納入する予定だ。
同社によれば、今回の受注は2010年に受注した7000系車両のベース契約64両に付随する最後のオプション契約220両が行使されたものだという。これにより、7000系の受注総数は748両、契約総額は14.7億ドル(約1,760億円)に。今回納入する7000系220両は既存車両との置換えとして導入され、納入後はWMATA保有車両の半数以上が川崎重工製になる。
WMATA7000系は、ダレス国際空港への延伸計画や既存車両の更新、混雑緩和などの旅客サービス向上計画にともない、今年4月に導入された車両。WMATAとして初めてステンレス鋼製の構体を採用するとともに、従来は各車両ごとに設置していた運転室を2両あたり1カ所に減らすことで座席数を増加。デジタルコンテンツ表示装置やCCTVカメラ、情報伝送システムなど最新システムを備え、安全性に加えて信頼性や快適性にも配慮した。