JR東日本は14日、JR渋谷駅改良工事の本体工事着手について発表した。今年9月から本体工事に着手し、2020年春を目標に埼京線ホームを山手線ホームと並列の位置に移設。山手線ホームも1面2線の島式ホーム(ホーム幅員最大16m)に改築される。
渋谷駅周辺では現在、国際的な観光文化都市をめざして交通結節機能の強化を図り、渋谷駅の機能更新・再編、駅ビル再開発と一体的な都市基盤の整備が進められている。JR渋谷駅も乗換え利便性向上を目的に改良工事が行われることになり、昨年4月に準備工事に着手。このほど工事計画がまとまり、9月から本体工事に着手することが決まった。
現在の埼京線ホーム(1面2線)は山手線ホーム(2面2線)より南側に離れており、駅改良工事で埼京線ホームを北側へ350m移設。2020年春を目標に整備するとしている。山手線ホームも1面2線へ改築し、山手線・埼京線の島式ホームが並ぶ駅構造に。ホーム幅員は山手線ホームが最大16m、埼京線ホームが最大12mとなる。
あわせて1・3階部分の駅構内コンコースを拡充し、山手線・埼京線ホームへエレベーターも設置。混雑緩和と他社線との乗換え改善、バリアフリー設備の充実を図る。東西中央通路は1階北側(幅員22m)・1階中央部(幅員23m)で整備される。
今回の発表で、2020年時点の渋谷駅の整備目標について、「駅施設は一部仮店舗の状態となりますが、埼京線ホーム移設のほか、改札内におけるバリアフリー設備の整備、他社線との乗換動線を改善する予定で工事を進めてまいります」とJR東日本。長期の工事となることから段階的に整備、供用しつつ、全体の完成は2027年度を予定している。