毎日の家計簿は1円単位でしっかりつけたいものですが、家計の予算を立てる時などは1000円単位など、適度な位で丸めた方が見やすいかもしれません。ここで任意の桁数で四捨五入・切り上げ・切り捨てを行う方法を紹介します。

ROUND,ROUNDUP,ROUNDDOWN関数にマイナスの桁数を指定する

数値の四捨五入ならROUND関数、切り上げならROUNDUP関数、切り捨てならROUNDDOWN関数を使用します。これらの関数では、「=ROUND(元の数値, 1)」のように「1」を指定すれば小数点以下1桁、「=ROUND(元の数値, 2)」なら小数点以下2桁の位置で四捨五入や切り上げ、切り捨ての設定を行いますが、ここにマイナスの値を指定することもできます。

例えば「=ROUND(元の数値, -1)」ならば小数点から左へ1桁、つまり十の位、、「=ROUND(元の数値, -2)」であれば左へ2桁で百の位、「=ROUND(元の数値, -3)」であれば千の位を指定することになります。

実際にやってみましょう。次の画面では4月~6月で食費がいくらかかったか、水道光熱費ではいくらかかったかをSUM関数で集計しています。この集計結果を千の位で丸めてみましょう。ここでは「使ったお金がどのくらいか」を振り返るので、ROUNDUP関数で切り上げることにしました。

4月~6月を費目別に集計したシート。端数まで出ているので読みにくい

ROUNDUP関数で「-3桁」を指定すると千の位での切り上げになります

すべて千の位で丸めたら何にいくら使ったかを把握しやすくなりました

執筆:よつもと
NPO法人で「MOS(マイクロソフトオフィス・スペシャリスト)講座対策」等の講師を担当。20年来のThinkPadユーザーだけどMacbookも好き。地下鉄の階段で「もうイヤ」と弱音を吐いたら子供に真顔で「運動してください。そして健康診断に行ってください」と言われたので今年のテーマは筋トレ。インナーマッスルを鍛えよう!

本稿はWindows版の Microsoft Office Excel 2013 (本稿ではすべてExcel 2013と表記) をもとに執筆しています。お使いのExcelのバージョンが異なる場合は適宜読み替えてください。
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