楽天は13日、バーチャル試着サービスを提供する英国のFits.me(フィッツ・ミー)社の発行済み全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。
楽天のECサービスを補完
Fits.me社は2010年に創業。アパレルを中心とする小売業者を対象に、オンラインでの「バーチャル・フィッティングルーム(試着室)」を可能とするSaaS(Software as a Service)型サービスを提供しており、トーマスピンクやQVCといったアパレルブランドによるオンラインでの販売手法に変革をもたらしてきたという。
小売業者は、自社のオンラインストアにFits.me社の「バーチャル・フィッティングルーム」を導入することで、ユーザーに実際の店舗で試着をするようなバーチャル体験を提供できるようになる。これにより、配送後の返品数を減少させることが期待できるとしている。
ユーザーは、自分の体形やサイズを入力することで、気になる商品を試着した際のイメージ画像を見たり、画面上で様々なサイズの商品を着せ替えたりして、購入前にどの服が自分に合うのかを確認することが可能となる。
三木谷浩史楽天代表取締役会長兼社長は「Fits.me社は、オンライン・ショッピングの楽しさと便利さを象徴するようなサービスを提供しており、成長を続ける当社のECサービスをさらに補完する存在になると期待しています」とコメントしている。