大和ネクスト銀行はこのほど、全国の40~79歳の男女を対象に実施した「大人のハレ消費」に関する調査結果を発表した。調査は6月22日~24日に行われ、1,000名(男女各年代均等になるよう抽出)の有効サンプルを得た。

"ハレ消費"をするのは、誰かの誕生日

「どのようなタイミングで"ハレ消費"をするか」

イベントやお祝いごとなどのタイミングに財布のひもを緩め、非日常における不要不急の消費を楽しむ"ハレ消費"。調査ではまず、どのようなタイミングで大人たちが"ハレ消費"をするのか調べたところ、「子・孫の誕生日(29.8%)」や「パートナー(配偶者・恋人)の誕生日(26.2%)」が上位に。誰かの誕生日に財布のひもを緩める傾向が高いことがわかった。以下、ボーナスなどの「臨時収入があった日(24.4%)」、「季節のイベント(23.6%)」、「子・孫のお祝いごと(21.2%)」と続いた。

子や孫の結婚を楽しみにしている人、94%!

「子・孫の結婚や結婚式に関する意見に、どの程度同意するか」

子や孫のために"ハレ消費"をする人が多いことを受けて、子・孫のどちらかがいる人702名を対象に、「子や孫の結婚や結婚式に関する意見」にどの程度同意するか調査を実施した。

その結果、「いずれは結婚してほしい」についての同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)は94.0%に上った。また、「両家の顔合わせだけでなく、きちんと結納をしてほしい」と思っている人は41.9%。「子や孫の結婚式・披露宴に参加するのを楽しみにしている」という人は、76.9%という結果に。親たちにとってもお金のかかるイベントではあるものの、それでも楽しみにしている人が多いことがわかった。

また、披露宴の準備段階から友人が関与することで、友人とも幸せを共有するという"共有婚"については、60.4%が同意。友人と幸せをシェアしながら晴れの舞台を作り上げていくことに、多くの大人が良さを感じているよう。

一方、お金や時間をかけずに控えめな結婚式を行う"ジミ婚"や、式を挙げずに入籍だけにとどめる"ゼロ婚"については、3人に1人の割合(34.8%)で「してほしくない」とのこと。"人生の晴れの舞台くらいお金や時間をしっかりかけてほしい"と考える人は決して少なくないことが明らかとなった。

子や孫の結婚式に資金援助する人は48%、平均116.4万円

「子・孫の結婚式の資金について」

イマドキの大人は、子や孫の結婚式に資金援助をしようと考えているのだろうか。全回答者を対象に、資金援助の意向について尋ねた結果、「援助する・した」という人は48.0%だった。

続いて、援助する(した)と回答した480名を対象に、その予算について聞いたところ、最も多かった金額帯は「100万円~200万円未満(34.0%)」で、平均額は116.4万円となった。

パートナーとは「温泉旅行」、ひとりなら「ぶらり旅」

「シルバーウィークの"ハレ消費"としてパートナーと楽しみたいレジャー」

次に、今年のシルバーウィークの"ハレ消費"について調査を実施。誰とどのようなレジャーを楽しみたいか教えてもらったところ、「パートナー(配偶者、恋人)と楽しみたいレジャー」の1位は「温泉旅行(27.7%)」で、特にシニア男性の割合が高く、60代男性は36.0%、70代男性では43.2%となった。続く2位は「(普段は行けないような)グルメツアー(12.4%)」、3位は「古都・寺社・仏閣巡り(10.9%)」という結果に。この順位は、相手が「友人」の場合でも同じだったが、女性の回答だけで見ると、女性が友人と楽しみたいレジャーの1位は、温泉よりも「グルメツアー」だった。また、相手が「家族」の場合では、1位「温泉旅行」、2位「グルメツアー」に次いで、3位には「旬の味覚狩り」がランクインした。

「シルバーウィークの"ハレ消費"としてひとりで楽しみたいレジャー」

さらに、『ひとりで楽しみたいレジャー』についても尋ねたところ、「目的を定めないぶらり旅(13.2%)」が1位に。おひとりさまでシルバーウィークを楽しむなら、ノープランで気の向くままに旅をするのも良い、と思っている様子。以下、「古都・寺社・仏閣巡り(10.2%)」、「温泉旅行(9.4%)と続いた。

"ハレ消費"をする人は「人生が充実」

「人生の充実感について」

最後に、"ハレ消費"をすることがある人としない人とで、「自分の人生は充実している」と思う人はどのくらいいるのか調べたところ、"ハレ消費"をすることがある人は61.3%、ない人は44.7%と、その差は16.6ポイントだった。

さらに、"ハレ消費"をすることがある人で「ハレ消費は、人生にハリを与える消費だ」と思う人は77.3%となり、ない人の32.8%に比べて44.5ポイントの大差がつく結果に。"ハレ消費"のために44.2%もの人が節約しているという調査結果も出ていることから、調査では「普段はお金のやりくりや資産形成に努め、ここぞという時にはしっかりとお金を使う、そうしたメリハリのある消費スタイルが、豊かな人生を送っているという実感につながるのではないでしょうか」とコメントしている。