Apple Musicを契約すると、3,000万以上(現在のところ日本では数百万)もの楽曲が定額で聴き放題になる。再生した曲に応じてお勧め曲が提示される楽曲キュレーション機能も、人間の手による選曲が反映されるなど、音楽好きのツボを突いたサービスが好評だ。

その聴き放題の楽曲は、再生するたびにデータがサーバから転送されてくる純粋な意味でのストリーミングではなく、いちどiOSデバイスのストレージ上にキャッシュしてから再生するという方式が採用されている。再生に使ったiPhone/iPadの外へコピーしたり、他のアプリで再生したりすることはできないが、曲を繰り返し聴くときには再生が安定するうえ、パケット代が二重に発生しないというメリットがある。

iOS 8.4の『ミュージック』では、iTunes(Windows/Mac)から転送した曲、iTunes Storeからダウンロード購入した曲などiOSデバイス上に保存された楽曲については、曲名の右端「…」の斜め上にiPhoneマークが表示されているかどうかで確認できる。

しかし、これがどうにもわかりにくい。アーティスト/アルバム一覧のときiPhoneマークは表示されず、アルバムの詳細画面(アルバムジャケットと収録曲が表示される画面)に切り替えなければならない。ライブラリに登録した楽曲数が少ない場合はともかく、数千曲、数万曲ともなると、ダウンロードしたかどうかの区別がつきにくいことはなおさらだ。

そんなときは、表示設定を変更してみよう。初期設定では、「オフライン再生可能な項目を表示」スイッチがオフになっているが、これをオンにすれば、iPhone/iPad上にない(クラウド上には存在する)曲は表示から除外されるため、Apple Musicからダウンロードした曲がわかりやすくなる。月々のパケット代が心配な向きは、この設定をチェックしてみよう。

操作手順をカンタン解説

1 曲名右端のiPhoneマークでオフライン再生の可否を判断できるが、この画面にたどりつくまで手間がかかる

2 iPhone上にある曲/Apple Musicからダウンロードした曲だけを表示したい場合は、この部分をタップして表示設定を変更する

3 「オフライン再生可能な項目を表示」スイッチをオンにする(白→緑)

4 これで、iPhone上にある曲/Apple Musicからダウンロードした曲だけが表示されるようになった

(提供:iPad iPhone Wire)