消費税の計算、1個あたりの値段……家計簿の中に割り算が登場することがありますが、この時ちょっと悩むのが「端数の扱い」。Excelの表示桁数の設定では常に四捨五入されますが、金額の場合は常に「切り捨て」にしたい場合もありますね。ここでは関数を使って四捨五入・切り上げ・切り捨てを行う方法を紹介します。
表示設定で小数点以下の桁数を指定した場合
割り算の結果は当然ながら整数とは限りません。そこで、Excelでは小数点以下の表示桁数を指定してスッキリと見やすく表示させることができます。ただしこの場合、指定した桁数で四捨五入した結果が表示されています。
しかし、消費税を計算したい場合は切り捨て、予算をおおまかに立てるなら切り上げ……といったように、端数をどうするかを自分で決めたい場合もありますよね。
ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWN関数で処理する
四捨五入などで端数を処理することを "丸める" と言います。英語ならroundですね。ExcelではROUND関数を使います。
四捨五入ならば、「=ROUND(計算対象, 小数点以下の桁数)」、例えば「123.45」を小数点以下1桁で四捨五入するなら「=ROUND(123.45,1)」とします。同様に、切り上げならROUNDUPを使い「=ROUNDUP(123.45,1)」、切り捨てならROUNDDOWNで「=ROUNDDOWN(123.45,1)」とします。
四捨五入 | ROUND | 例 =ROUND(123.45,1) | 結果 123.5 |
---|---|---|---|
切り上げ | ROUNDUP | 例 =ROUNDUP(123.45,1) | 結果 123.5 |
切り捨て | ROUNDDWN | 例 =ROUNDDOWN(123.45,1) | 結果 123.4 |
ここでは消費税の計算なので小数点以下0桁で切り捨てにしてみましょう。価格が入っているセルB2に0.08を掛けている計算式「=B2*0.08」が入力されています。これに対してROUNDDOWN関数を使い「=ROUNDDOWN(B2*0.08,0)」と入力します。これで小数点以下の数値が切り捨てになります。
執筆:よつもと
NPO法人で「MOS (マイクロソフトオフィス・スペシャリスト) 講座対策」等の講師を担当。20年来のThinkPadユーザーだけどMacBookも好き。地下鉄の階段で「もうイヤ」と弱音を吐いたら子供に真顔で「運動してください。そして健康診断に行ってください」と言われたので今年のテーマは筋トレ。インナーマッスルを鍛えよう!
本稿はWindows版の Microsoft Office Excel 2013 (本稿ではすべてExcel 2013と表記) をもとに執筆しています。お使いのExcelのバージョンが異なる場合は適宜読み替えてください。
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