三菱東京UFJ銀行の全額出資子会社である三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司は、このたび中国銀行業監督管理委員会より福州支店開設準備申請に対する認可を取得。今後、現地当局の諸手続きを経て、三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司福州支店として開業すべく準備を行っていると発表した。
福州市には台湾系や香港系を初めとした外資系企業が数多く進出
福州市は、中国東南部に位置する福建省の省都で、地理的に台湾や香港に近いことから、台湾系や香港系を初めとした外資系企業が数多く進出しているという。中国の国家戦略である「一帯一路」(中国が提唱している、「シルクロード経済ベルト(一帯)」と「21 世紀海上シルクロード(一路)」の構築を目指す新経済圏戦略。新興国中心にインフラ投資を行ないつつ、貿易・投資の自由化を促進)の重点地域に指定されている福建省には、4月には自由貿易試験区(貿易・金融の規制緩和等を試験的に実施しているパイロット区。6月現在、中国の上海、天津、 広東、福建に設置されている)が設置されており、福州市は、その省都として更なる発展が期待されているとしている。
三菱東京UFJ銀行は、2007年7月に中国現地法人を開設して以来、中国各地に所在する顧客へのサービス強化を進めてきた。このたび認可を取得した福州支店の開設により、中国大陸内拠点網(香港地区を除く)は、三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司の13支店、6出張所の19拠点体制となる予定だという。今後も邦銀最大というネットワークを活用し、これまで以上に顧客のニーズに応えていくとしている。
三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司の支店と出張所
支 店:深圳、上海、大連、北京、天津、無錫、広州、成都、青島、武漢、 瀋陽、蘇州、福州(計13ヵ所)
出張所:天津濱海、大連経済技術開発区、広州南沙、 上海虹橋、北京経済技術開発区、上海自貿試験区(計6ヵ所)