韓国のSamsung Electronicsが今秋リリースを計画しているといわれる「Galaxy Note 5」について、当初9月とみられていた発表時期を8月中旬まで前倒しするという話が出ている。ここ数年、9月2週目にAppleが新型iPhoneを発表するというサイクルが続いており、そちらにすぐに話題を持っていかれるという状態になっている。計画前倒しの背景には、少なくとも新型iPhone登場までの間は人々の関心を自らへと集めたいという狙いがあるとみられる。

写真はGalaxy Note Edge

同件はWall Street JournalReutersが7月10日(米国時間)に、関係者の話として伝えている。Galaxy Noteシリーズは初代モデルが2011年9月のIFAで発表されて以来、最新のGalaxy Note 4 / Note Edgeまで、毎年ドイツのベルリンで開催される世界最大級の家電見本市IFAで新製品発表が行われてきた。現在開発が進められているとみられる「Galaxy Note 5」についても同様に、9月4~9日に開催されるIFA 2015のプレスイベントで発表が行われると従来より考えられてきた。

だが、ここ数年はIFA翌週にAppleが米カリフォルニア州サンフランシスコでスペシャルイベントを開催し、新型iPhoneを発表するタイミングとなっており、Samsungの発表の盛り上がりが続かないという状態に悩まされてきた。もしこうした理由でGalaxy Note発表が1カ月近く前倒しされるのなら、IFAは携帯電話新製品における目玉の1つを失ったということになる。

IFAで発表されるとみられるSamsung製品については、ここ数日リーク情報が出回っており、その製品概要をうかがうことができる。SamMobileによれば、現在リークが出ているのは「Galaxy Note 5」と「Galaxy S6 edge Plus」で、どちらも5.67インチで2560×1440ピクセルの解像度を持つSuper AMOLEDディスプレイを搭載し、ブラック、ゴールド、シルバー、ホワイトのカラーバリエーションを持つという。

Note 5はフラット形状のディスプレイだが、S6 edge Plusはディスプレイ両端がカーブ形状を持つ現行のS6 edgeのデザインを踏襲している。プロセッサは、Note 5がオールインワンタイプのSoCを採用した新型のオクタコアExynos 7422、S6 edge PlusがヘキサコアのSnapdragon 808となる。3000mAhのバッテリを搭載するが、どちらのモデルもバッテリ着脱とmicroSDスロットともに利用不可となっている。