ゼリア新薬工業はこのほど、20~40代の女性を対象に実施した「PMSと人間関係に関する意識調査」の結果を明らかにした。調査は6月13日~14日にかけて行い、1,200名から有効回答を得た。
PMSは、日本産科婦人科学会により「月経開始の3~10日位前から始まる精神的、身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの」と定義されている。生殖年齢の女性の約70~80%が、月経前に何らかの症状を伴うという。
月経前に精神的、身体的症状を感じるか尋ねたところ、85.9%が何らかの症状を感じていると回答した。症状は1位が「イライラ」(51.3%)、2位が「怒りっぽくなる」(38.5%)、3位が「乳房のはり・痛み」(35.4%)となっている。
月経前に家族や友人、恋人など身近な人への思いやりが欠けるか聞くと、57.4%が感じていると答えた。
相手に対する思いやりや愛情は通常時と比較してどの程度になるかという問いでは、「通常時の59~40%」という回答が43.0%で最も多く、次いで「通常時の79~60%」(32.7%)だった。
PMSが原因で同僚や部下に八つ当たりをしたことがあるか尋ねたところ、12.8%があると回答した。一方、職場の上司や同僚、部下のPMSによる機嫌の変化を感じたことがあるかという問いでは、33.3%が「ある」と答えている。
自分や周囲のPMSが原因で、仕事上のトラブルになったことがあるという人は7.4%だった。具体的には「ミスが多くなる」「口論が多くなる」「体調が悪く仕事がおろそかになる」「被害妄想」「口調が強くなる」「 悪質な意地悪をされた」「常に機嫌が悪く、話しかけられない」などが挙げられた。
月経前の精神的、身体的症状に対しどのような対策をとっているか聞くと、42.3%が「特に対策をとっていない」と答えた。月経前に何らかの精神的、身体的症状を感じている人に対して「PMS」だと認識していたか尋ねると、46.6%が「いいえ」と回答。PMSだと認識していない、また症状に対する対策もとっていない人が多く存在することがわかった。