ヤマハは、デジタル楽器の新製品として、同社がこれまで発売し好評を博してきたシンセサイザーやキーボードを現代風にアレンジし、本格的な演奏性とコンパクトな筐体を両立させた小型シンセサイザー「reface」シリーズ(reface CS、reface DX、reface CP、reface YC)を発表した。発売日は9月1日(同日より順次)。価格はオープンプライス。

「reface」シリーズは、好評を博した同社シンセサイザーなどを現代風にアレンジしたコンパクトなモバイルミニキーボード。reface CS、reface DX、reface CP、reface YCの4機種がラインナップされる

「reface CS」は、アナログシンセサイザーの発音構造をモデリングしたAN音源を搭載。5種類のOSCプリセットと、LFO、AEG、FEG、エフェクターを装備しており、多彩な音作りを楽しむことが可能。8音ポリフォニック対応で、8音ポリフォニックでの演奏が可能なうえ、ルーパー機能も装備する。

「reface DX」では、好評を博したシンセサイザー「DXシリーズ」から継承したFM音源を搭載。タッチ式スライダーで、搭載された4オペレーターのFM音源のエディットが可能。エフェクターも装備しているため幅広い音作りが行える。ルーパー機能を搭載していることに加え、32の音色メモリーも備えている。

「reface CP」は、往年の代表的なエレクトリックピアノの発音構造をモデリングしたSCM音源を搭載。6種類の内蔵音色とビンテージエフェクターを回路素子レベルでシミュレートした「VCMエフェクト」(トレモロ、ワウ、フェイザー、コーラスなど)と合わせ、その当時の音のニュアンスを再現できる。

「reface YC」は、オルガン専用のOrgan Flutes音源を搭載。5種類の代表的なコンボオルガンの音色と、オルガンサウンドに欠かせないロータリースピーカーシミュレーターやパーカッション、コーラスなどのエフェクトを装備しており、迫力あるオルガン演奏を手軽に楽しめる。

なお、いずれの機種にも、音の強弱を弾き分けることができる新開発のコンパクトな鍵盤「HQ mini」を採用し幅広い演奏表現が可能。さらに、スピーカーも内蔵されており、乾電池での駆動もできるため、どこでも気軽に本格的な演奏を楽しむことができる。