日本銀行は10日、2015年6月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、企業物価指数は前年同月比2.4%下落の103.6となり、3カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月(2.2%下落)より0.2ポイント拡大した。前月比も0.2%下落し、4カ月ぶりのマイナスとなった。

石油・石炭、電力など下落

消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比2.5%下落の100.7と、8カ月連続のマイナス。下げ幅は前月より0.4ポイント拡大した。前月比も0.2%下落し、4カ月ぶりのマイナスとなった。

国内企業物価指数を業種別に見ると、全23業種中、10業種で上昇、13業種で下落。下落したのは、石油・石炭製品が前年同月比20.3%下落、スクラップ類が同13.9%下落、電力・都市ガス・水道が同3.3%下落などとなった。

企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数の推移(出典:日本銀行Webサイト)

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比横ばい、前年同月比4.2%下落の93.8、円ベースでは前月比1.6%上昇、前年同月比6.8%上昇の115.3。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比1.2%上昇、前年同月比17.6%下落の92.7、円ベースでは前月比3.1%上昇、前年同月比6.3%下落の118.3となった。