米AMDは8日(現地時間)、作業負荷の高い倍精度ワークロード向けに開発されたグラフィックスカード「FirePro S9170」を発表した。
「FirePro S9170」は、第2世代のGCN(Graphics Core Next)をベースとした製品。DGEMM(行列-行列積)など演算負荷の高いワークフローを考慮した設計で、学術機関や政府機関、石油・ガス業界、深層ニューラル・ネットワークの演算クラスタ開発といった分野に適した製品だという。OpenCL 2.0をサポートし、2015年第3四半期の提供開始が予定されているOpenMPおよびOpenACCへの対応を進める。
グラフィックスメモリに、32GBと大容量のGDDR5メモリを搭載し、メモリ負荷の高いアプリケーションでパフォーマンスを発揮するとしている。単精度浮動小数点数演算性能は最大5.24TFLOPS、倍精度浮動小数点演算性能は2.62TFLOPS。競合製品と比較して、電力消費は10%少なく、倍精度の演算性能は最大40%上回るという。