イオンは8日、2016年2月期第1四半期(2015年3~5月)の連結決算を発表した。それによると、純利益は50億2,000万円となり、前年同期の約3.8倍に当たる283.1%の増加となった。
食品スーパーの業績改善
営業収益(売上高)は同17.9%増の2兆194億1,700円、営業利益は同55.4%増の349億1,300万円と過去最高益、経常利益は同42.2%増の357億8,400万円となった。
SM・DS(スーパーマーケット・ディスカウントストア)事業は、営業収益が同28.6%増の7,676億9,200万円、営業利益が同72億3,800万円増の29億6,500万円と黒字転化。食品スーパーのマックスバリュにおいて、惣菜、冷凍食品、調理・加工済食品などの品揃えを拡充したことが奏功した。
一方、GMS(総合スーパーマーケット)事業は、営業収益が同2.5%減の6,628億1,100万円、営業損失が同39億6,700万円減益の47億9,000万円となった。消費増税に伴う駆け込み需要が発生した前年の反動や、衣料品部門における季節商品の売上低迷などが響いた。
通期(2015年3月~2016年2月)の連結業績予想は、営業収益が前期比13.0%増の8兆円、営業利益が同23.8%増の1,750億円、経常利益が同8.2%増の1,650億円、純利益が同1.0%増の425億円を見込んでいる。