7人組アイドルグループのアップアップガールズ(仮)(以下アプガ)が5日、東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ「全国47都道府県ツアー2015 ~RUN! アプガ RUN! ダッシュ アプガの夏! 野音の夏!~」を行った。
当日は、グループ初の野外音楽堂公演に加え、グループ最大規模の約3,000人を動員。降水確率80%で雨も懸念されていたが、ライブ中は一切降らなかった。
公演前の記者会見では、自らを「アスリート系アイドル」と表現したアプガ。森咲樹は、「富士山の山頂という日本一高い場所でライブをしたので、今度は日本一深い所でライブをしたい」とし、「静岡県の駿河湾が一番深いみたいなので、ファンの方は潜水艦に乗って、私達は潜ってライブをしたい」と大胆な計画を披露。それを受けたメンバーは一堂にうなずき、続けて佐藤綾乃が「2020年の東京五輪に7人で出たい」と発言し、あらためてアスリート的な一面を見せた。
ライブは、アプガが得意とするEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)楽曲をメンバー7人の躍動感あふれるパフォーマンスと共に披露。会場は、日本的な"祭り"と海外的な"レイヴ"パーティーのムードが交錯した。また、メンバーが客席通路を歌い歩いたり、放水銃で客席をずぶぬれにしたり、大胆な演出でファンを盛り上げた。
アンコールで「サイリウム」を歌唱し終えた後のMCで、関根梓は「今日の日比谷野音をむかえるにあたって、たくさんの人の愛に触れてたまらない気持ちです。7人は幸せ者です」と感極まり、涙をこらえながら「もっと素敵な夢を皆さんにお届けしたいなと思います。アプガ目指すところはたくさんあります。皆さん、次に向かう夢に一緒に向かってください」と語りかけると、観客からは大きな拍手が送られた。
続けて、佐保明梨は「私たちにパワーをくれる皆さんがいれば、雨だろうと嵐だろうと全力でライブができると思います」と好天に恵まれて野外ライブが成功したことに感謝。「今日は最高の夏のスタートを切れたと思います。アプガの夏はここからなので、今年の夏も、どこよりもアツい夏にしていきましょう!」と力強く発した。
そして、佐藤は2時間ノンストップライブ「アップアップガールズ(仮) ライブハウスツアー2015 ハイスパートRAVE FESTIVAL」の開催をアナウンス。「アメリカの『ウルトラ・ミュージック・フェス』という、皆が踊り狂ってるフェスがあるんですが、私たちも、アイドル界でそこを目指すくらい、レイヴ感を出してガシガシ盛り上げていきたいです」と宣言し、「ぜひ、アプガの生き様、アプガの新世界に来てください!」と声を上げると、会場全体が大歓声に包まれた。
最後は、メンバーが上半身ビキニ姿で「サマービーム!」を披露。客席には泡マシーンによる大量の泡が噴射され、メンバーは再び客席を練り歩きながら水鉄砲を打ってまわった。野外空間を生かした数々の演出によって繰り広げられたライブは、こうして幸せムードの中で幕を閉じた。
アプガは現在、約1年かけて全国ツアーを開催中。ライブ内で発表されたライブハウスツアーは、11月23日に愛知・名古屋ダイアモンドホールで、11月29日に京都FANJで、12月6日にZepp Tokyoで開催される。