エアバス(本社:仏トゥールーズ)は7月8日、低コスト航空会社(LCC)のPeach Aviationが、エアバスが提供するiPad用エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)のアプリケーション、「FlySmart with Airbus」の導入決定を発表した。

電子化によって運航効率の改善を狙う

「FlySmart with Airbus」アプリを導入することにより、PeachのパイロットはiPad上でエアバスの運航マニュアルを閲覧できるようになる。また、離着陸性能のコンピューター計算が可能で(当局の承認を前提)、Peachが運航する全ての路線ネットワークにおいて、最適かつ正確な離着陸時の運用が可能になる。

Peachの井上慎一代表取締役CEOは、「Peachがエアバスの提供するこのアプリを導入することで、より高品質なオペレーションを実現できるようになります。また、紙であったマニュアルが電子化されることは、運航効率の改善にもつながります。本アプリは、今後Peachがサービス品質を向上させる上で重要なツールのひとつとなります」とコメントした。

Peachはまた、エアバスが提供するオンサイトサポートを利用することができるようになる。これは、PeachのEFB適合プランの策定や既存の機構およびプロセスの分析などを含んでいる。Peachは現在、A320を15機運航させており、7月からさらに5機のA320が順次引き渡される予定となっている。