Mac OS Xの基礎の基礎 2 Mac OS Xの独特の操作方法

Mac OS Xを操作する上で知っておきたい便利な操作がいくつかある。今回はそれを紹介してみよう。

Launchpad

まずソフトウェアの起動方法について。前回はDockに入っているアイコンを1クリックすることでソフトが起動できることを学んだが、Dockに登録されていないソフトウェアはどこから呼び出せばいいだろうか。これにはDockにも登録されている「Launchpad」というソフトウェアを使う。Launchpadをクリックしてみよう。

Dockの左端から2番目にあるLaunchpadのアイコンをクリックしてみよう

するとデスクトップ画面を隠すように、Macに登録されているソフトウェアのアイコンが並ぶ。この中から起動したいアイコンを選んでクリックすると、そのソフトウェアが起動する。

Macにインストールされているソフトウェアが画面いっぱいにアイコンで表示される。使いたいソフトを選んでクリックすればソフトウェアが起動する

この操作はトラックパッドからでも操作可能だ。親指と3本の指でトラックパッドをつまむ(ピンチ)ように動かすとLaunchpadが起動する。ソフトウェアがたくさんある場合は、3本指で左右にスワイプすることでアイコンのページを切り替えることができる。これは「Magic Mouse」(この場合は2本指)でも利用可能だ。

「Magic Tracpad」では4本指でピンチ(つまむ)ようにすることでLaunchpadを起動できる

Magic Trackpad、Magic Mouseで左右にスワイプすることでソフトウェアの表示ページを切り替えられる。ページが何ページあるかは下にある「・」で確認できる。この場合は2ページ

Mission Control

「Mission Control」はMacの散らかったデスクトップを整理して、切り替えやすくする機能。この機能を覚えるとMacが本当に操作しやすくなるはずだ。

まずはMission Controlを表示してみよう。Magic Mouseの場合は2本指でダブルタップ、Magic Trackpadの場合は3本指で上向きにスワイプすると表示される。

デスクトップ上にたくさんのウィンドウが開いていて見づらいときに、Magic Trackpadで上向きにスワイプしてみよう

表示したとき、ウィンドウがいくつかの集まりに分類されていることがわかるだろう。Finderで開いているフォルダ、「Safari」で開いているWebページなど、ソフトウェア毎に分類されて表示される。ここで使いたいウィンドウを選ぶと、そのウィンドウが最前面にきて利用可能になる。

開かれているウィンドウがソフトウェア毎にまとめられてサムネイル状態で表示される。これがMission Controlだ

使いたいソフト(ここではSafariのマイナビニュースページ)をクリックして選ぶと、そのソフトの画面が最前面に表示されて利用可能になる

上のバーに表示されているのは現在開かれているデスクトップ。最初、デスクトップは1つだけ表示されているが、Mac OS Xではこれをいくつかに増やして切り替えて利用できる。 MIssion Controlを開いた状態でマウスカーソルをデスクトップが表示されているバーのところへ持っていこう。すると右端に「+」マークの付いたものがせり出してくる。これをクリックするとデスクトップが追加され、2画面目が使えるようになる。追加されたデスクトップ2をクリックしてみよう。さきほどのたくさんウィンドウが開かれたデスクトップではなく、何も置かれていないデスクトップが表示されるはずだ。

マウスカーソルを上のバーに持っていくと右端に+マークの付いたデスクトップのサムネイルが表示されるのでこれをクリックしよう

デスクトップ2が追加された。これをクリックすると何もないウィンドウが表示される。ひとつのMac上で表示領域を分けて利用できる機能だ

デスクトップはMagic Mouseなら2本指、Magic Trackpadなら3本指スワイプで切り替え可能。いくつかのデスクトップで使うソフトウェアを分けて利用すれば、画面を広く効率的に使えるだろう。

デスクトップもMagic MouseやMagic Trackpadで左右にスワイプして切り替えが可能だ

さらにデスクトップに表示されたウィンドウは、別のデスクトップに移動させることもできる。Mission Controlで移動したいウィンドウを選んで、移動させたいデスクトップにドラッグ&ドロップすればOK。

デスクトップを移動したいウィンドウのサムネイルをマウスカーソルで移動先のデスクトップにドラッグ&ドロップ

サムネイルが移動先のデスクトップに納まって、実際のウィンドウもデスクトップ2に移動できた

ちなみに前回紹介したフルスクリーンモードのソフトもここに表示され、左右にスワイプして切り替えることができる。またデスクトップの表示順もドラッグして入れ替えることができる。

フルスクリーンのソフトもデスクトップと同じ場所に表示される。ソフトの場合はアイコンと名前が付加される

デスクトップの順番を入れ替えることで、スワイプ時の表示順も変更できる。順番の入れ替えは移動したいデスクトップを選んでドラッグして移動しよう

デスクトップを閉じるときは、Mission Controlで閉じたいウィンドウにマウスカーソルを合わせてみよう。左上に「×」マークが出てきて、デスクトップを閉じられる。このとき閉じたデスクトップで開いていたウィンドウは残っているウィンドウに統一される。

マウスカーソルを合わせるとこの×マークが表示されるのでクリックすればデスクトップが閉じられる

今回の操作の多くにはマウスやトラックパッドを使った独特の動作が含まれている。Mac OS Xではこれを「ジェスチャ」と呼んでいる。次回はこのジェスチャを学んでみよう。