EIZOは7日、キャリブレーション対応液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズの新モデルとして、グラフィックス市場の初心者向けとなる27型モデル「ColorEdge CS270」シリーズを発表した。7月24日から発売する。

ColorEdge CS270

専用のキャリブレーションソフト「ColorNavigator 6」が付属し、2種類の製品を用意。1つは液晶ディスプレイ単独の「CS270-CN」で、直販サイト「EIZOダイレクト」での税込価格は140,184円。もう1つは専用の測色センサー(キャリブレーションセンサー)「EX3」を同梱した「CS270-CNX3」で、EIZOダイレクトでの税込価格は156,384円。

専用の測色センサー「EX3」

A3ノビサイズまで実寸表示可能

ColorEdge CS270のインタフェース類

ColorEdge CS270 / CS240の色域

ColorEdge CS270は、測色センサーとColorNavigator 6を使ったハードウェアキャリブレーションに対応。Adobe RGBカバー率99%を達成し、印刷業界の標準色であるJMPAカラーやJapan Colorもカバー。制作段階から仕上がりの色味をディスプレイ上で確認できるなど、スムーズな作業進行をサポートする。

工場出荷時に1台ずつRGB各色を調整しており(各色0~255階調)、最適なガンマ値を16bitルックアップテーブルから割り当てている。10bit表示にも対応しており、約10億7,374色の再現が可能。また、画面の隅々まで輝度と色度の均一化を図る、独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載している。

主な仕様は、液晶パネルが27型ワイドの非光沢(ノングレア)IPS方式、解像度が2,560×1,440ドット、視野角が水平垂直とも178度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が15ms(中間階調域)。

映像入力インタフェースは、HDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1の3系統。USBポートとして、モニターコントロール用×2基、USBハブ×2基を搭載する。スタンドのチルト角度は上35度/下5度、スイーベルが344度で、148mmの高さ調節と右回りのピボットが可能。本体サイズはW646×D245×413~561mm、重量は約10.6kg。

ColorEdge CS240シリーズ

法人向け専用として販売してきた24.1 型ワイド液晶ディスプレイ「ColorEdge CS240」に、測色センサー「EX3」を同梱したモデルも追加。価格は111,024円。非同梱モデルは94,824円に価格が引き下げられている。

主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット、輝度が350cd/平方メートル、応答速度が7.7ms(中間階調域)。映像入力インタフェースは、HDMI×1、DVI-I×1、DisplayPort×1。本体サイズはW575×D245×423~553mm、重量は約8.7kg。そのほかの仕様は「ColorEdge CS270」シリーズとほぼ共通。

そのほかのシリーズ

従来モデルも、測色センサー「EX3」を同梱したモデルを新ラインナップとして提供。用意されるのは27型モデル「CX-271-CNX3」、24.1型モデル「CX-241-CNX3」、23型モデル「CX-230-CNX3」の3機種。価格は「CX-271-CNX3」が175,824円、「CX-241-CNX3」が134,784円、「CX-230-CNX3」が85,104円。