米Microsoftは6日(米国時間)、29日発売予定の「Windows 10」で提供する音楽と動画サービス/アプリを発表した。ともにXboxブランドで展開してきた音楽と動画サービス/アプリのリニューアルとなり、「Groove」および「Movies & TV」としてローンチする。

「Groove」のスタート画面

音楽では「Xbox Music」をリニューアルし、Grooveとして提供する。Xbox Musicの機能に加え、メニュー、ナビゲーションを新たにし、マウスやキーボードを使った操作とタッチの両方で、Windows 10で音楽を聴いたり音楽ファイルの管理を改善するという。

操作の例として、ピンチでのズームインとズームアウト、楽曲ドラッグによるプレイリスト作成、タスクバーアイコン上のホバリングによる制御、右クリックでのスタートメニューへのピン留めなどを挙げている。カスタマイズでは、気分に合わせてテーマを明るくしたり暗くする、Windowsの設定からアクセントカラーを選択する、などの機能を用意するという。

オンラインクラウド「OneDrive」も統合した。これにより、クラウドにある音楽ファイルにアクセスしたり、Appleの「iTunes」で購入した楽曲を含むMP3ファイルのアップデートなどが容易に行えるという。AndroidとiPhone向けのGrooveアプリも用意し、対応デバイスからアプリを介して音楽にアクセスできる。これらアプリはまもなく公開予定としている。

音楽ストアも「Groove Store」として展開する。これに伴い、「Xbox Music Pass」として提供していた音楽ファイルのダウンロードとストリーミングのサブスクリプションサービスは「Groove Music Pass」に改名、月額9.99ドル(年額99ドル)で提供する。Xbox Music Passユーザーは変更手続きなしに自動的にGroove Music Passに移行できるという。

映画とTVでは「Xbox Video」をリニューアルしたMovies & TVを用意する。Groove同様、マウス・キーボードとタッチの両方で使い勝手がよく高速な操作を実現するという。TV、映画の再生や管理だけでなく、個人で作成した動画もインポートして利用できる。新たに、.mkv拡張子にも対応した。

「Movies & TV」の映画コレクションビュー

「Windows Store」と統合することで、Windows Storeで購入やレンタルしたTVや動画にアプリからアクセスできる。Windows 10、Xbox、Web上でアプリを起動して動画を途中まで閲覧し、ほかの端末で途中から再生できるという。

Groove、Movies & TVともに29日のWindows 10ローンチに合わせて提供する。「Windows Insider Build」登録ユーザーは、次にリリースするビルドで両サービスをテストできるとのことだ。