東京都は6日、2015年春季賃上げ・妥結状況の最終集計結果(2015年7月2日現在)を発表した。それによると、妥結した都内民間労働組合534組合のうち集計可能な479組合の平均妥結額は6,546円、賃上げ率は2.10%となり、前年と比べて金額で554円、率で9.25%上回った。
「医療、福祉」などは前年比マイナスに
産業別・業種別妥結金額の分析対象(5組合以上)となった30業種のうち、前年比が最も高かったのは「学術研究、専門・技術サービス業」の116.42%増。以下、「その他運輸」の34.74%増、「情報サービス」の26.28%と続いた。一方、前年比が最も低かったのは「医療、福祉」の14.28%減、次いで「道路貨物運送」の3.40%減、「宿泊業、飲食サービス業」の1.89%減となった。
産業別・業種別の妥結額を見ると、「情報通信機械器具製造業」が9,972円で最も高く、以下、「電気機械器具」が9,061円、「情報制作(出版等)」が8,650円と続いた。反対に最も低かったのは「情報サービス」で3,570円だった。
交渉内容については、「定期昇給(賃金カーブ維持)+ベースアップ」を要求した組合は161組合(60.1%)、「定期昇給(賃金カーブ維持)+ベースアップ」で妥結した組合は91組合(42.1%)となった。