一般社団法人雇用開発センターは3日、「2016年卒大学生の就職活動調査」の結果を発表した。期間は6月1日~6月10日。対象は、2016年3月卒業見込みの全国の大学4年生・大学院2年生の男女546名。

2016卒就職活動、内々定率は35.2%

内々定状況を聞いたところ、内々定率は全体で35.2%となった。大学4年生全体は33.3%、大学院2年生は41.7%と、大学院生が高い内々定率となった。

内々定の状況

平均内々定保有社数は、3.25社で、男性は4.01社、女性は2.46社と男性のほうが多く内々定を保有していることがわかった。

内々定保有社数

大学4年生だけでみると、平均内々定保有社数は2.54社で、男性は2.39社、女性は2.67社と女性のほうが多くなっていた。また、大学院生の平均内々定保有社数は5.26社となり、男性は7.34社、女性は1.56社で、男性が上回った。

また、就職活動の開始時期を尋ねたところ、エントリー解禁の「大学3年生(大学院1年生)の3月から就職活動を開始した」が全体で41.6%、大学4年生では43.2%で最多となった。ただし、「大学3年生(大学院1年生)の10月以前~12月頃」までに活動開始した学生も全体で37.5%に上っており、長期間の就職活動を余儀なくされている学生も多いと見受けられる。

内々定保有者のうち、就活を終了する人は44.8%

内々定を保有者192人のうち「就職活動を終了する」と回答した学生は全体で約44.8%だった。学年別でみると、大学4年生は38.0%、大学院生は64.0%にのぼる。文理別では、文系学生より理系の方が、終了予定者の割合が高くなっている。

また、面接時の企業の対応に関して、「オワハラ」(※内定の条件として就活の終了を強く促されること)を受けたかを聞くと、「受けた」と回答した大学生は7.1%。大学院生では 9.7%と大学生より高い数字となっている。