JR西日本宮島フェリーはこのほど、老朽化した「ななうら丸」の置換えとして、2016年11月上旬をめどに新造船を導入すると発表した。「ななうら丸」の船名は新造船に引き継ぐ。
新造船は、船首と船尾が同じ形で、操縦装置やプロペラも前後両方に備える両頭型のフェリー。3階構造の船室に800名を乗せることができ、車両も最大6台まで積載可能。全長37.5m、全幅10.0m、総トン数275トン。航海速力は9.0ノットとされている。
1987年2月に就航した現在の「ななうら丸」は、JR西日本宮島フェリーが保有するフェリーの中で最も古い。新造船は2006年導入の「みやじま丸」より快適性や豪華性をさらに高め、世界遺産航路にふさわしい船舶をめざすという。