フリーアナウンサーの久米宏と、女優の綾瀬はるかが、8月15日夜に放送されるTBS系の終戦記念日特番『千の証言スペシャル 私の街も戦場だった2「家族と戦争」』(仮)の司会を務めることが1日、明らかになった。

司会を務める久米宏(左)と、綾瀬はるか

この番組は、今年3月に放送した特番の第2弾。今回は「家族と戦争」をテーマに、戦争を知らない世代の著名人が、自らの祖父母など、近い人たちから戦争体験を聞き、家族の歴史を解き明かしていくという内容だ。

綾瀬は「戦争取材をすると、お会いした戦争経験者のみなさんお一人、お一人、話すのもつらく悲しい思いの中でお話をしてくださいました。そして何人もの方が取材後お亡くなりになりました」と、自らの取材経験を踏まえ、「戦争経験者のみなさんが私たち戦争を知らない世代に伝えようとされたこと、番組を通じて耳を傾けていただけたらと思います」と、若い世代に呼びかける。

終戦1年前に生まれた71歳の久米は「自分の人生が、戦後の歴史と完全に重なっています。この国の変貌を、つぶさにこの目で見てきました。とてもひとことでは言えない70年でしたが、一度も戦争に巻き込まれたことがなかったというのが、最高の幸せだったのでしょう」と振り返り、「さらに70年、戦争のない時間を獲得してもらいたい、戦争のない国であってほしい」と語っている。

スタジオには、実物大の特攻兵器などを再現。戦時中の一般家庭や防空壕(ごう)なども精密に再現する予定で、久米と綾瀬は、これらを疑似体験しながら、当時の様子を視聴者に伝えていく。ゲストには、今年で93歳となった瀬戸内寂聴を迎える。