三菱商事都市開発は30日、三菱商事の所有する横浜赤レンガの株式(発行済み株式総数の67%)を同日付けで取得し、子会社化したと発表した。
横浜赤レンガは、明治大正期の歴史的建造物「横浜赤レンガ倉庫」(神奈川県横浜市)を活用した商業施設を運営している。横浜赤レンガ倉庫は、ホールや展示スペースを備えた文化施設やレストランやショップが立ち並ぶ商業施設で構成され、中央の広場では年間を通じて多彩なイベントが開催されている。2002年の開業以来、多くの国内外観光客が来館し、2014年12月には累計来館者数が7,000万人を突破している。
三菱商事都市開発は、収益不動産開発事業者として、現在商業施設3件・物流施設4件の開発に着手。同社はこれまで培った多くの知見・経験を活かすことで、横浜赤レンガ倉庫の活性化および同施設を通じた港の観光振興に貢献できると考え、今回の取得に至ったとしている。
今後は、横浜赤レンガ倉庫への話題性のあるテナントの誘致や、さらなる拡大が予想されるインバウンド需要への対応などを進めていく。また、同社が横浜赤レンガ倉庫に隣接するみらい21新港地区4街区にて推進している商業施設開発事業「MM4街区プロジェクト」(2016年春開業予定)と相互連携を図り、横浜観光の中心である同地区の一体的な賑わい創出と魅力的な街づくりに貢献していくという。