国土交通省は29日、全国9つの運輸局に「交通政策部」および「観光部」を7月1日から設置すると発表した。今後は両部が中心となり、地方公共団体、交通事業者、経済団体をはじめとする地域の関係者と連携・協力し、 地域公共交通の活性化や観光立国の実現などに取り組んでいくという。

観光部では、2015年6月に観光立国推進閣僚会議で決定した「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」に基づき、2,000万人の外国人旅行者を受け入れるための環境整備を進める。併せて、広域観光周遊ルートの形成・発信や、観光旅行消費の拡大に向けた免税店の増加と観光関連産業の発展に取り組む。

観光部の概要(出典:国土交通省Webサイト)

交通政策部では、2015年2月に閣議決定した交通政策基本計画の地域的課題について、着実な施策の実施を推進する。また、まちづくり施策と連携した地域公共交通網の再構築や、社会経済の変化に対応した地域物流の課題解決などに取り組む。