大丸松坂屋百貨店は29日、大丸東京店において、ホテルに滞在する訪日外国人の超富裕層を対象とした高級時計の訪問販売サービスを開始すると発表した。
同店は、隣接するシャングリラ ホテル東京とタイアップ。ホテルのスイートルームをはじめとした52室の宿泊客に対し、店舗では通常販売していない高級ブランド時計のプレミアムラインや数量限定品など、希少価値のあるブランド時計を宿泊客の好みを聞いて取り寄せ、大丸東京店スタッフ、時計取引先、通訳の3人が部屋まで訪問して販売する。
決済時はモバイル端末を使用。決済方法はクレジットカード(銀聯カード含む)のみとなり、大丸の手書き領収書を発行する。
同店の免税品売上は前年比3.5倍に拡大し、中でも中華圏の売上シェアは約50%を占める。東京駅という立地上、バスで移動する団体客は少ない一方、個人旅行やビジネスで長期滞在するといった富裕層が多く、このような顧客に対する新しいサービスとして訪問販売を開始する。