ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してJCB)は29日、インドのNational Payments Corporation of India(以下NPCI)と、同国のNPCIネットワーク傘下のATM及びカード加盟店におけるJCBカードの取扱いと、NPCIメンバー銀行によるJCBカードの発行について合意した。
NPCIはインドの中央銀行が設立した国内決済ネットワーク運営主体で、400以上のメンバー銀行を抱え、同国内のほぼ全てのATM及びカード加盟店と接続しているという。また、国内向け決済サービスである「RuPay」を提供し、2015年5月末時点で約1.6億枚の「RuPayデビットカード」がNPCIメンバー銀行より発行されている。
同提携により、2016年前半より順次、インド国内のほぼ全てのATM及びカード加盟店(NPCIネットワーク傘下のATM約20万台とカード加盟店約100万店)でJCBカードが利用できるようになる予定。また、2016年中には同国初となるJCBブランドのデビットカード「RuPay/JCBデビットカード」がNPCIメンバー銀行より発行開始となる予定だという。また、2017年以降「RuPay/JCBクレジットカード」の発行を予定している。
このたびの提携は、インドでのJCBカードの利便性向上並びに、市場成長が期待される同国でカード発行事業を通じて会員基盤を拡大したいJCBと、国際ブランドとの提携により「RuPay」に国際通用性を持たせたいNPCIの狙いが合致し実現した。
今後もJCBは、各国の金融機関との提携を拡大・強化し、JCBカードの利便性向上に努めていくとしている。