経済産業省は29日、2015年4月の商業動態統計速報(旧商業販売統計速報)を発表した。それによると、小売業販売額(全店ベース、以下同)は前年同月比3.0%増の11兆7,690億円となり、2カ月連続で前年を上回った。伸び率は前月(4.9%増)より縮小した。なお、前月比(季節調整済、以下同)は1.7%上昇した。
小売業販売額を業種別に見ると、機械器具小売業が前年同月比9.1%増、各種商品小売業(百貨店など)が同5.0%増、飲食料品小売業が同4.9%増など、全8業種中、7業種で増加。一方、燃料小売業は同12.3%減少した。
大型小売店の販売額は同6.2%増の1兆6,992億円と、2カ月連続の増加。内訳は、百貨店が同5.8%増の5,418億円、スーパーが同6.4%増の1兆1,504億円となった。商品別では、衣料品が同4.3%増、飲食料品が同5.6%増、その他が同9.7%増加した。
コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は同6.4%増の9,344億円と、27カ月連続で増加した。
卸売業販売額は同4.2%減の24兆6,300億円と、2カ月ぶりの減少。卸売業と小売業を合わせた全体の商業販売額は同2.0%減の36兆3,990億円と、同じく2カ月ぶりの減少。前月比では、卸売業販売額が3.1%減、商業販売額が2.0%減となった。