しっかりと管理されたホテルのビーチから、名もなき天然ビーチまで、沖縄県内には100以上もの個性豊かなビーチがある。今回は魅力いっぱいの沖縄のビーチをタイプ別にご紹介。きっとあなたにぴったりのビーチが見つかるはず!

南国の風が吹く心地よいビーチはまさに楽園!

異国感あり! 地元に愛されるローカルビーチ

那覇空港から車で1時間ほどの距離にある、本島中部の北谷町(ちゃたんちょう)。米軍基地があり、どこか異国情緒漂う町並みは、まるで海外に来たような気分にさせてくれる。移住者にとっても人気のエリアで、芸能関係者の姿を見かけることも。

そんな北谷町のビーチは、海沿いを走るジョガーやマリンスポーツに興じる若者グループでにぎわい、地元の暮らしを体感できる場所となっている。特に「アラハビーチ」前は、夏場のBBQ(通称ビーチパーリー)でより一層の盛り上がりを見せる。同ビーチのBBQエリアの利用は15人から事前予約可能。大人数で旅行することがあればぜひ利用したい。

地元民や移住者、外国人居住者でにぎわう「アラハビーチ」

●infomation
アラハビーチ(安良波公園)
沖縄県中頭郡北谷町北谷2-21
BBQエリア利用料: ガス・釜セット無料、テント・イス付きテーブルセット(1張り)7,500円、食材料金1,900円~(いずれも税込)

映画のような夕陽をバックにプロポーズを

西海岸に位置する北谷町は、本島内でも有数の夕日スポットとしても知られている。ショッピングタウン「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」にほど近い「サンセットビーチ」からは、東シナ海に沈む夕日をゆっくりと堪能できる。

もしも"運命の人"と思うパートナーがいるのなら、この絶景をバックにプロポーズをするのはどうだろう。地平線が静かに燃えあがる自然の美しさを前にすれば、その成功率もぐっと上がるはずだ。

カップルが並んで座れば、まるで映画のワンシーンのように

●infomation
サンセットビーチ
沖縄県中頭郡北谷町美浜2

リゾート感満載! 極上ホテルのプライベートビーチ

地元感たっぷりのローカルビーチもいいけれど、せっかく沖縄に来たのなら王道のリゾートビーチも味わいたい……。そんな方におすすめなのが、同じく本島中部の恩納(おんな)村エリアだ。北谷町からさらに北上し、車を走らせて約30分。この地区には沖縄屈指の高級リゾートホテルが集まっている。

「でもホテルのビーチは宿泊者専用だから……」と、あきらめるのはまだ早い! 施設使用料や駐車代を支払えば利用できるビーチは意外と多いのだ。特に「ルネッサンス リゾート オキナワ」の「ルネッサンスビーチ」は、環境省が制定した「快水浴場百選」の「海の部特選」に選定されるなど、その美しさと安心感はお墨付き。

ビーチクリーンの行き届いた美しい景観に癒やされながら、とびきりのバカンスを過ごしてみては。

七色の海の色を誇る「ルネッサンスビーチ」は「快水浴場百選」の「海の部特選」に選定された

家族連れに大人気! イルカとふれあえる"ドルフィンプログラム" (1,500円~・税別)

●infomation
ルネッサンスビーチ(ルネッサンス リゾート オキナワ)
沖縄県国頭郡恩納村山田3425-2
施設使用料…宿泊者無料、外来の場合は大人3,240円、小学生2,160円、幼児無料(いずれも税込)

これが沖縄の原風景! 自然そのままの天然ビーチ

最後に紹介したいのが、自然がそのまま残る天然ビーチ。沖縄の原風景に溶け込んだ素朴で力強い美しさは、人工ビーチとはまた違った魅力がある。

那覇空港から南へ車で約40分。本島南部エリアの海岸沿いには、遠浅の岩場やビーチが点在している。その中でも南城市の「新原(みーばる)ビーチ」は、白砂が遠くまで続く天然のロングビーチが大きな特徴だ。

シュノーケルやグラスボートで海の世界へ! 熱帯魚がゆらゆら泳ぐ海中は感動モノ

このビーチではクマノミやルリスズメダイなど、色とりどりの熱帯魚が泳ぐ姿を鑑賞できる。グラスボート(大人1,500円・小人4~12歳800円・共に税込)に乗ったりシュノーケリングをしたりと、その楽しみ方もいろいろだ。

風や潮の満ち引きで表情が変わる「新原ビーチ」。手つかずの自然が感性に呼びかける

●infomation
新原ビーチ
沖縄県南城市玉城百名

ちなみに、沖縄の海開きシーズンは3月~4月頃で、春先でもひと泳ぎできてしまう。日差しに恵まれると体感温度が上がるので、少し肌寒い日でも大丈夫。真夏でなくとも、旅行には水着を一着持っていくのがおすすめだ。

※記事中の価格・情報は2015年5月時点のもの。

著者プロフィール:阿久津 彩子(あくつ あやこ)

東京都出身のフリーライター。大手商社勤務を経て独立。2011年より沖縄へ移住し、WORD WORKS OKINAWAを立ち上げる。ビジネス系ライティングから沖縄観光情報、葬儀・仏壇まで、幅広く執筆・撮影。沖縄・国際通りの隠れ家喫茶「路の上のカフェ日日」のオーナーでもある。