総務省は26日、2015年5月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万6,433円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.8%増加した。前年を上回るのは14カ月ぶりで、2014年4月の消費増税後では初めてプラスに転じた。

消費支出の対前年同月実質増減率の推移(2人以上の世帯)(出典:総務省統計局Webサイト)

消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、9項目で増加、1項目で減少。増加した項目は、住居が同23.6%増の1万8,053円、家具・家事用品が同19.3%増の1万378円、交通・通信が同14.8%増の3万8,740円、教育が同5.2%増の1万783円などとなった。

消費支出(住居等除く)は1世帯当たり24万9,915円で、実質では同3.7%増となり、2カ月連続で前年を上回った。

勤労者世帯の実収入は1世帯当たり43万325円で、実質では同1.5%増加し、2カ月連続のプラス。可処分所得は32万7,875円で、実質では同1.5%増加し、同じく2カ月連続のプラス。消費支出は31万7,317円で、実質では同7.5%増加し、こちらも2カ月連続のプラスとなった。