イケア・ジャパンは6月25日、再生可能な天然素材を使用した限定コレクション「NIPPRIG/ニップリグ コレクション」の販売を開始した。
インドネシアやベトナムの伝統的な製品とスウェーデンデザインとを融合
同コレクションは、イケアとインドネシアやベトナムの生産者が協力し、伝統的な製品とスウェーデンデザインとを融合させ、イケアのノウハウを活用することで誕生。デザインから製作まで、天然素材と現地の職人技とを活かして作られている。
職人が伝統的な手編みの技法で作り上げた鉢カバーは、地元で刈り取ったホテイアオイが原料。肥沃な土地でどんどん繁茂し、水路を埋め尽くしてしまうホテイアオイは、東南アジアで大きな問題になっていた。そこで現地では、ホテイアオイを使ってバッグやバスケット、マットを編み上げることで雑草を資源化。農民や漁師がものを運んだり、覆ったり、保存したりするのに便利な道具として使われてきたという。
同コレクションでは、ホテイアオイのほかにも、シーグラス、籐、バナナの幹、竹、ココヤシなどを素材として使用。天然素材のぬくもりや美しさと、伝統的なクラフトマンシップが作り出す独特のデザインが融合した仕上がりとなっている。
プロジェクトに参加したイケアのデザイナー、Nike Karlssond氏は、「私たちが使った天然素材は、しなやかに曲がり、尖った角にはならないので、積み重ねられるデザインにしようと決まりました。せっかくデザインを思いついても、かさばりすぎて重ねられないということもありました。そこでデザインを練り直し、輸送時も家庭での収納時も重ねられるものにしたのです」とコメントしている。