米Googleは6月23日(現地時間)、音楽サービス「Google Play Music」の米国版に広告付きの無料ストリーミングラジオサービスを追加した。23日時点で使用できるのはWeb版のみだが、今週中にAndroidアプリとiOSアプリでも使用可能になる。
ストリーミングラジオサービスは、Googleが昨年7月に買収した音楽ストリーミング/レコメンデーションサービスSpongzaのキュレーション機能・サービスを用いている。使い始める時に好みのジャンルやアーティストを登録しておくと、ホーム画面に各ユーザー向けにカスタマイズしたラジオステーションのおすすめ「Recommended for you」が表示される。ホーム画面にはまた、時間やアクティビティに基づいたおすすめも表示される。たとえば、仕事の時間には「集中(歌詞なし)」、車に乗った時に「ドライビング」が現れるといった具合だ。
基本的におすすめが表示されるホーム画面から使用するのが便利だが、Browse Stations画面で、ジャンル、アクティビティ、ムード、年代などの分類からラジオステーションを探すことも可能。検索機能を使ってラジオステーションだけではなく、アクティビティやムードも検索できる。なお、広告付き無料サービスは再生スキップが1時間あたり6回までに限られる。
ストリーミングラジオサービスのほか、Google Play Musicはユーザーが所有する音楽を50,000曲までクラウドに保存できる機能を備える。有料サービスを契約すると、広告非表示・再生スキップ無制限でストリーミングラジオを使用でき、また約3,000万曲のライブラリからオンデマンドで楽曲を再生できるようになる。
Google Play Musicの無料ストリーミングラジオサービスは、Pandoraや、Appleが米国とオーストラリアで提供しているiTunes Radio(広告付きの無料サービスあり)に競合するようなサービスと言える。そのAppleは3,000万曲以上の音楽ライブラリから自由に音楽を楽しめる有料ストリーミング型音楽サービス「Apple Music」を、6月30日に米国など100カ国以上で開始する。Apple Musicで同社はロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンからDJが様々な音楽や音楽情報を配信するグローバル規模のネットラジオ「Beats 1」を無料提供する。