ピクテ投信投資顧問は22日、芸術・文化に関わる活動「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト2015」として、現在ドイツ・ベルリンを拠点に演奏活動を展開するヴァイオリニストの滝千春(たきちはる)さんを応援すると発表した。この活動は2014年のスイス・ロマンドオーケストラ交響楽団来日公演のスポンサーに続く、新たな試みという。
若手ヴァイオリニスト・滝千春さんの経歴
滝さんは、東京で生まれ、幼少期よりヴァイオリンに触れてきた。高校卒業と同時にスイス・チューリッヒに留学、現在はドイツ・ベルリンに住みながら演奏活動を通じて世界に挑戦する、国際派で豊かな表情を持つエネルギー溢れる若手ヴァイオリニスト。
ジュニア時代からのさまざまな受賞歴に加え、高校時代(2002年)には、桐朋学園音楽部門創立50周年記念演奏会で小澤征爾氏指揮、桐朋OBオーケストラに現役高校生として抜擢、共演を果たした。
滝さんは、ヴァイオリニストと自身の関係について、「もともとは内気で、外国の人とコミュニケーションをとることにも恐怖心がありました。ヴァイオリンを通じて海外に行くことになり、いろいろな国の方々とのコミュニケーションにもまったく抵抗がなくなりました。音楽が、私という人間を大きく変えるきっかけを与えてくれたと思っています」とコメントしている。
現在ドイツ・ベルリンのハンス・アイスラー芸術大学で研鑚中の滝さんは、20代の若手らしい等身大の表情を持ちながら、国際人としての視点と豊富な経験をベースに、将来もっとも期待できる新星ヴァイオリニストの一人として、注目を集めている。
「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト」とは
スイス・ジュネーブに本社を置くピクテ・グループは、創立から210年にわたる長い歴史の中で、文化・芸術に携わる多くの活動をグローバルに展開し続けてきた。日本においても、そうした活動の一環として、世界を舞台に活躍を目指す日本の若手芸術家が少しでも多くの表現機会を得て、充実した活動を継続することができるよう、さまざまな形でその活動を応援したいとしている。
2014年には、スイス・ロマンドオーケストラ交響楽団の15年ぶりとなった来日公演の冠スポンサーを務め、同楽団主席客演指揮者:山田和樹氏、ヴァイオリン:樫本大進氏、作曲家:藤倉大氏という、世界を舞台に活躍する日本人3人の若手音楽家が織り成す世界を紹介。
2015年は、これからますますの活躍が期待される国際的な若手ヴァイオリニスト滝千春さんの国内外での演奏活動紹介や、演奏機会の提供などを通じて、フレッシュで豊かな世界観を提供するという。
「ピクテ×芸術」の密接な関係
1805年から現在に至るまで、ピクテが本社を構えるスイスのジュネーブは、美しい自然とともに高級腕時計などでも知られている。これは昔、欧州の王侯貴族が、度重なる戦禍から資産を守り一族に継承しようと移り住んだ歴史に起因する。長い歴史の中で、プライベートバンクとして世代を超えて富裕層の資産を保全し続けてきたピクテは、顧客のパートナーとして文化・芸術活動にも必然的かつ積極的に深く関わってきた。
ピクテ投信投資顧問の代表取締役社長 萩野琢英氏は、「海外に出向くと、世界を舞台にひたむきな努力を積む日本の若い才能を、もっと紹介したいと感じることがたびたびあります。この度、滝千春さんのすばらしいヴァイオリン技術とさわやかな人柄や向上心などに触れ、ピクテが大切にする『誠実さ』とも相通じるものを感じました。滝さんの音楽活動を応援させていただくことで、一人でも多くの皆さまと、さわやかで気品ある感動を共有させていただければうれしく思います」と話している。
ピクテ投信は、ピクテに触れる人々の毎日が資産運用の面だけでなく、芸術・文化という面からも豊かで感動のあるものとなることを願い、滝千春さんの演奏活動を応援していくとしている。
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