三菱東京UFJ銀行は20日、ICT(情報通信技術(Information and Communication Technology)の略称)を活用した新しいマーケティング施策の一環として、Googleの社内スタートアップ(新たなビジネスモデルで新しく立ち上げた創業間もない事業(者))であるNiantic Labs が提供している位置情報を活用したスマートフォン用ゲームアプリ「Ingress」とのパートナーシップによるマーケティングを開始した。
Ingressはモバイル向けの革新的なMMO(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game、多人数が同時に参加できるオンラインゲーム)で現実世界と仮想世界を融合させた陣取りゲーム。プレーヤーは、ゲーム開始時に「Enlightened(エンライテンド)」と「Resistance(レジスタンス)」と呼ばれる2つのチームから1つを選び、神秘的なエネルギーが溢れる、隠れた「ポータル」という拠点を繋いでテリトリーを拡大していく。ポータルは現実世界の芸術作品やランドマークとリンクしており実際にそれらの場所を訪れ特定のアクションを起こすことで、ポータルを自陣に取り込める仕組みとなっているという。
全世界のIngressプレーヤーは、200ヶ国に渡りダウンロード数は合計で1,100万回以上を記録。実際に、外に出歩く必要があるというアプリケーションの特性により、複数の地方公共団体の地域振興策の一つとしても活用が進んでいるとしている。
同件は、三菱東京UFJ銀行の支店・ATM(一部を除く)を、「Ingress」上で「ポータル」として登場させるほか、「Ingress」上で、MUFGブランドを冠した独自アイテムを提供することで、三菱東京UFJ 銀行をより身近な存在として、顧客に認知してもらうことを目的としているという。また、同件は、銀行業として世界初という取り組みとなり、今後はグローバル展開も視野に、様々な取り組みを行っていくという。
三菱東京 UFJ 銀行では、顧客ひとりひとりの人生に寄り添う銀行として、最先端のICTを活用した先進的な商品・サービスの提供に努めていくとしている。