国際石油開発帝石は22日、新潟県の南桑山油田において、厚さ約24メートルの新規油層を発見したと発表した。

同油田は、新潟県新潟市秋葉区大関から同県五泉市北部に位置し、2004年の試験生産開始以来、これまでに約16万キロリットル(約100万バレル)の原油が生産されている。同社は2015年4月、同油田の探掘井(南桑山-3号井)の掘削を開始したところ、深度3,900メートル付近で新規油層を発見。物理検層および地層流体の採取を行った結果、厚さ計約24メートルの新規油層であることが確認された。

南桑山-3号井 位置図

今後はデータ解析を進めて評価作業を行うとともに、今回発見した新規油層から生産するため、2016年度に同油層に対して追加的に掘削作業を実施する予定。この追加的掘削作業が成功すれば、同油田からの原油生産量が、現在の日量300~380バレルから約3倍に増加する可能性があるという。

同社は引き続き、日本国内における新規探鉱および開発事業を通じて、国産エネルギー資源の有効かつ効率的な発見と活用に取り組んでいくとしている。