「水を考えるプロジェクト」はこのほど、小学生未満の子どもを持つ母親100名を対象に実施した「熱中症に関する意識実態調査」の結果を明らかにした。調査期間は5月27日~28日。
熱中症の時期に、水分補給したくても「できない」「難しい」という経験をしたことがあるか尋ねたところ、25.0%が「ある」と回答した。生活をしている中で水分補給を怠ってしまうのはどんな時か聞くと、最も多い回答は「育児中」(43.0%)だった。約4割の母親が育児で水分補給をする余裕がなく、"育児熱中症"の危険があることがわかる。
熱中症対策グッズについて質問したところ、「帽子」(78.0%)、「エアコン・冷房」(77.0%)、「扇風機」(67.0%)が上位を占めた。
医学博士で管理栄養士でもある井上正子先生は、熱中症対策として「こまめな水分補給」が大切であると語っている。自覚がなくても、呼気や皮膚から水分は失われているからであり、喉が渇く前からの水分補給を推奨している。
また、汗と共に体内からナトリウムやカリウムなどのミネラルやビタミンB群、ビタミンCなども失われていることから、「水分に加えて、ミネラルやビタミンの補給もしっかりすることが大切です」と、育児中でも水分補給は怠らないよう注意を呼びかけた。