ゲッティイメージズは、同社が保有する360度のパノラマイメージコレクションを、バーチャルリアリティに特化した「Oculus」プラットフォーム向けに提供すると発表した。

「Oculus Store」で提供されている2014年FIFAワールドカップのパノラマ写真

同社はカンヌ映画祭やFIFAワールドカップなど、世界的に関心の高いニュース、スポーツ、エンターテイメント関連の写真や、世界の秘境をとらえた写真などを、360度のパノラマイメージとして撮影し、多数提供している。今回これらの写真が米・Oculus VR社の運営する「Oculus Store」にて提供されたことで、ヘッドマウントディスプレイなどを使い、撮影されたシーンをVR体験できるようになった。

これらはすでに、米・Oculus VR社とサムスンが共同開発したVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Innovator Edition」で利用できるほか、2016年度第1四半期にはOculus VR社のVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」上でもストリーミング用に提供される予定という。

なお、今回の提供に関して、ゲッティイメージズのエディトリアルコンテンツ担当ヴァイスプレジデントであるHugh Pinney氏は、「世界トップクラスのフォトグラファー達が捉えた360度の写真は唯一無二の貴重なもので、このコンテンツが次世代の仮想現実体験の原動力になってくれると期待しています。現実の世界との関わり方を大きく変えるテクノロジーと言われている仮想現実技術を用いた360° View by Getty Imagesコレクションは、多くの人々を魅了することでしょう」などとコメントしている。