パナソニックシステムネットワークスは19日、「電子マネー対応非接触ICカードリーダーライター」が販売累計100万台を達成したと発表した。期間は発売開始の2003年9月~2015年5月の約11年8カ月。

電子マネー市場と共に変化し100万台達成

2003年より、同社は非接触ICリーダーライターのシングルタイプ(1種類の電子マネーに対応)を、公共交通機関向けに生産・販売を開始した。その後、2006年からセキュア・小型化機能に焦点を絞り、複数サービスが融合する業界の動きに先駆け、1台で複数の電子マネーに対応する「マルチアプリケーション対応非接触ICカードリーダーライター(以降、マルチICリーダーライター)」の生産・販売を開始した。

以来、電子マネー市場の拡大・多様化に合わせ、金融・クレジット業界、自動販売機業界、流通業界、運送業界などの様々なサービスへ対応した。液晶ディスプレイの搭載や効果音の音源を内蔵した「据置き型」や、POS・飲料自動販売機等へ内蔵する「モジュール型」。このほか、百貨店・スーパーマーケット・外食業等のPOS市場向けに外付け可能な「ピンパッド一体型」のICカードリーダーライターなどを開発・販売してきた。

さらに、2013年2月には、マルチICリーダーライターをフルモデルチェンジし、対応可能な電子マネー数を増やすとともに、NFC及び非接触EMVに対応する等、機能面、性能面、コスト面の向上に努めてきたという。このような取組みが、顧客から高評価を得て、6月現在国内トップの販売数となった。

今後、ゲーム機等の電子マネーが使用可能なインフラの拡大のほか、海外旅行客の急増、新決済手段の出現など、様々な決済環境の変化が起こり得る。同社は、これらに対し、多様な決済サービスを1台で対応可能な「据置き型」、「モバイル型」、「クラウド対応型」など、顧客の要望と信頼に応える新製品を開発していくとしている。