日本経済団体連合会はこのほど、2015年春闘の大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。それによると、定期昇給を含めた平均賃上げ額は前年比865円増の8,235円となり、1998年(8,293円)以来、17年ぶりの高水準となった。アップ率は2.52%で、前年(2.28%)と比べて0.24ポイント上昇した。

製造業の平均賃上げ額は8,075円(前年7,421円)、アップ率は2.53%(同2.35%)、非製造業の平均賃上げ額は9,135円(同7,127円)、アップ率は2.49%(同2.00%)となった。

2015年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(加重平均)(出典:日本経済団体連合会Webサイト)

業種別に見ると、賃上げ額が最も高かったのは「自動車」で9,507円(アップ率2.90%)。次いで、「機械金属」が8,641円(同2.95%)、「繊維」が7,823円(同2.56%)、「食品」が7,663円(同2.45%)、「商業(従業員平均)」が7,660円(同1.98%)と続いた。

調査対象は、原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手249社。20業種189社(75.9%)で妥結しているが、このうち73社は平均金額不明などのため集計から除いた。