私のもとへ寄せられる相談の中で、「彼が結婚に前向きではない」「プロポーズしてくれない」など、「嫌婚男子」に関する相談数の増加がとても顕著です。さる雑誌では、「嫌婚の正体 / 結婚はコスパが悪い」という特集も組まれていました。
世の一般男性の中には、「結婚=コスパが良くない」という悪いイメージを持っている人たちもいるようです。今回は、そんな「嫌婚男子」と結婚するにはどうしたら良いのかをお話ししたいと思います。
1.結婚後も「仕事を続ける」と話す
一般的には、結婚後はもちろん、子供が産まれてからのお金に関する制限は独身時よりも強くなることは必至です。周囲の既婚者たちの口から「小遣いが少ない」ことの愚痴が漏れるのを彼が耳にする機会も多いはずです。これによって、結婚後に自分が自由に使えるお金が少なくなるだろうことを彼は懸念しています。
しかし、女性側が「結婚後も仕事を続ける」と宣言しているのであれば、彼の懸念は払拭されることでしょう。
また、家賃、光熱費、食費などの生活費は2人で賄うため、独身の時よりも負担が軽減されるであろうことも訴えるべきです。女性側も、好きな男性と結婚したいのであれば、「結婚後は男性から養ってもらう」という意識は捨てて、経済的にも自立した女性でいることが求められます。
2.家族を持つことの素晴らしさを説く
褒められることのうれしさ、認められることの楽しさを交際時から常に伝えてあげること。人には他人から認められたいという「承認欲求」があります。仕事でも家庭内でも、人生においても、他人から認められること=褒められることでモチベーションは維持されます。
誰かに頼りにされると、何においてもそこには張り合いが生まれます。明らかに間違っていることは別として、彼の日頃の言動を肯定してあげることから始めましょう。
そうすることで、彼の中に「共感」が生まれ、あなたと一緒に居ること、一緒の時間を過ごすことが「楽しいこと」になっていきます。うれしさや楽しさを共有し、家族となることの素晴らしさを彼に刷り込むことができれば、その先には結婚が待っていると心得ておきましょう。
男性が結婚生活を例えるに、「監獄」や「地獄」など、超が付くほどネガティブがワードを使うことがあります。もし本当にこれらの表現が現実であるなら、離婚率はもっと高いはずですし、ましてや再婚をする人などいるはずがありません。
確かに、結婚生活には男性の自由を阻害する事象はいくつか存在します。しかし、多少の制限を課せられるとはいえ、結婚生活にはそれらをはるかに上回る楽しいこと、うれしいこと、素晴らしいことが存在しているのだということを気付かせてあげましょう。
執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)
福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」