説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhone 6に付属の電源アダプタは充電が遅いってホント?」という質問に答えます。
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iPhone 6に付属の電源アダプタ(USB充電器)は、iPhone 5/5sと同じく出力が1A(アンペア)です。しかし、実際のところiPhone 6は最大で1.4Aの入力に対応しており、電圧が同じ5Vの場合は1.4A対応の電源アダプタのほうが高速に充電できるということになります。
付属の電源アダプタは5W(5V/1A)ですが、市販の製品のなかにはより高出力なものもあります。たとえば、Appleが販売している「Apple 12W USB電源アダプタ」は、電圧が最大5.2V、電流が最大2.4Aですから、最大で12.48Wもの出力が可能ということになります。
iPhone 6の最大入力は1.4Aですが、それ以上の電流を抑制する機構が搭載されているため、使用は問題ありません。正式に対応をうたうかどうかは製品次第ですが、「Apple 12W USB電源アダプタ」の対応モデルにはiPhone 6が記載されていますから、より確実といえるでしょう。
つまり、iPhone 6に付属の電源アダプタは充電が「遅い」というより、充電性能をフルに発揮していない、というほうが実態に即しています。少しでも短い時間で充電を終えたければ、高出力タイプの電源アダプタを利用したほうがいいでしょう。
ところで、iPhone 6 Plusの最大入力は2Aと、iPhone 6を上回ります。付属の電源アダプタの出力(1A)との差は大きく、より大出力の電源アダプタにを使えばiPhone 6より効果ははっきり現れます。iPhone 6 Plusユーザこそ、大出力の電源アダプタへの乗り換えを急ぐべきかもしれません。