JR九州は19日、現在の4両編成から1両増結され、5両編成となる特急「ゆふいんの森」の車両イメージを公開した。運行開始日は7月18日。キハ72形を使用し、博多~由布院間で運行される「ゆふいんの森1・2・5・6号」が5両編成となる。
同社の発表によれば、今回の増結車両も水戸岡鋭治氏がデザインを担当したとのこと。1両増結によって乗車定員は60名増(5両編成で合計266名)となり、乗車チャンスが拡大するとともに、車内に大きな荷物を置けるラゲージラック(手荷物置場)を設置するなど、急増する海外からのインバウンド需要にも対応する。車窓風景を楽しめるように、大型ガラス窓の展望スペースも設けられる。
特急「ゆふいんの森」に使用される車両は全車ハイデッカー車だが、今回の車両増結に合わせ、廊下を昇降させる装置を開発して3号車に設置。車いすのままでも乗降可能になるという。その他、各号車の行先表示器をLED化し、男女兼用のウォシュレット付きトイレと男性用トイレの他に化粧スペース(鏡・洗面台)を新設。すべてのトイレで床面をタイル貼りにリニューアルする。
キハ72形を使用する「ゆふいんの森1・2・5・6号」は今夏(7~9月)、7月4~17日に車両検査で運休した後、7月18日から5両編成で運行開始。その後は毎日運転を予定している。なお、「ゆふいんの森3・4号」(キハ70・71形)は現行通り4両編成での運行となる。