米Microsoftは6月16日(現地時間)、Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド10136をリリースしたことを明らかにした。新ビルドは2015年5月14日リリースのビルド10080から数えて約3カ月ぶり。音声パーソナルアシスタント「Cortana」や「フォト」、および「Lumia Camera Beta」アプリを改善し、5インチ以上のデバイスに対する操作性を向上させた。
既にInsider Preview Program参加中のユーザーは、「Windows Phone Recovery Tool」を使ってOSをWindows Phone 8.1に戻し、その後「Windows Insider」アプリでFast ringを選択してから、ビルド10136のインストールという手順を踏む必要がある。
本来はビルド10080からビルド10136へそのままアップデートするはずだが、「ビルド10136が抱える問題の1つとして、ビルド10080から正常にアップデートできない点があるため」と、OSG(Operating Systems Group) Data and FundamentalsチームのGabriel Aul氏は説明している。
ビルド10136の大きな変更点はUX(ユーザーエクスペリエンス)。PINパッドの透明化やロック画面のスライド、フォントやアイコンなどにも改善を加えている。Aul氏は次のビルドでさらに向上させるとも述べている。
さらに、5インチ以上のデバイスへWindows 10 Mobile Insider Preview ビルド10136をインストールした場合、スタートボタンを押したまま片手で操作できるようにUXを改善した。その他にもMMSメッセージの受信やロック画面のハングアップなど、多くの問題を修正。先のAul氏は「開発が順調に進めば、おそらく今年の後半にはリリースできるはずだ」として、さらなるフィードバックを求めている。