メルセデス・ベンツ日本は18日、スタイリッシュなフォルムが特徴の4ドアクーペ「CLA」に高い利便性も融合した新たなモデルファミリー「CLA シューティングブレーク」を発表した。発売は6月下旬を予定している。

メルセデス・ベンツ「CLA シューティングブレーク」

車名は1960年代、イギリスの貴族がクーペスタイルの乗用車に余暇を楽しむ道具を収納する広いラゲッジスペースを設定した車両を「シューティングブレーク」と呼んだことに由来する。「CLA シューティングブレーク」は、このコンセプトを踏襲し、スタイリッシュなクーペデザインと現代の多様なライフスタイルに対応する高い利便性を兼ね備えたモデルとなっている。

エクステリアはルーフラインとサイドの3本のキャラクターラインが生む流麗なスタイリングが最大の特徴。ルーフラインをリアエンドまでゆるやかな曲線を伸ばすことでスタイリッシュなフォルムを維持しながらも、後席にステーションワゴン並みの十分な室内空間を与えている。後席のヘッドクリアランスは4ドアクーペの「CLA」より42mm拡大され、ラゲッジルームは同セグメントのステーションワゴンと比べてトップレベルの積載性を備えている。

テールゲートにはワンタッチ操作で自動開閉が行えて開口角度も調整できる「EASY-PACK自動開閉テールゲート」を採用。大きく開くテールゲート、張り出しの少ないフラットな形状、後席バックレストを2:1の比率で前方に倒せる分割可倒機構により、乗員数や荷物の形、大きさに合わせた幅広い使い分けが可能となる。

同車にはメルセデス・ベンツの基本価値である「セーフティ&コンフォート」を体現する最新鋭の装備も搭載。自動緊急ブレーキで追突を回避または被害軽減を効果的にサポートする「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」や、長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意を促す「アテンションアシスト」を全車に標準装備している。

さらに、車間距離を適切に維持するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターし、危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」などを含む先進の安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」を設定。駐車時のサポートでは、全モデル標準装備の「パーキングアシストリアビューカメラ」に加え、自動操舵機能によって縦列駐車・並列駐車の両方をアシストする「アクティブパーキングアシスト」も設定した。

ラインアップは、1.6リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載した「CLA 180 シューティングブレーク」(360万円)・「CLA 180 シューティングブレーク スポーツ」(248万8,000円)、2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載した「CLA 250 シューティングブレーク」(492万円)、メルセデスAMG開発の初期段階から携わった「CLA 250 SPORT(シュポルト) 4MATIC シューティングブレーク」(545万円)の4モデルとなっている(価格はすべて税込)。

内外装にオレンジのアクセントを配した特別仕様車も発売

また、同車の発表を記念した特別仕様車「CLA シューティングブレーク オレンジアート エディション」と、「メルセデス AMG CLA 45 4MATIC シューティングブレーク オレンジアート エディション」も発表された。

「CLA シューティングブレーク オレンジアート エディション」は、「CLA 250 シューティングブレーク」をベースに、フランジ部にオレンジの塗装を施した専用18インチAMGマルチスポークアルミホイールをはじめ、内外装の随所にオレンジのアクセントを配してスポーティな個性を高めたモデルとなる。価格は567万円(税込)。

「メルセデス AMG CLA 45 4MATIC シューティングブレーク オレンジアート エディション」は、メルセデスAMGが開発した最高出力360PS/265kW、最大トルク450Nmを発生するAMG2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジンと、四輪駆動「AMG 4MATIC」を組み合わせたモデルとなる。価格は862万円(税込)。

「CLA シューティングブレーク」

「CLA シューティングブレーク オレンジアート エディション」