ソフトバンクロボティクス、ソフトバンクモバイルは、20日よりパーソナルロボット「Pepper」を一般販売する。本体価格に加え、3年間「Pepper」の機能を利用するためのパックや保証サービスに加入すると、総額は税別(以下同)108万3,600円となる。
「Pepper」の本体価格は、198,000円だが、ロボット手続き手数料として9,800円が別途かかるほか、「Pepper」のフル機能を利用するには、「Pepper 基本プラン」への加入が必要となる。同プランの価格は、一括払いの場合532,800円、36回の分割払いも可能で、その場合月額14,800円。そのほか、故障時のサポートなどが契約期間内で受けられる「Pepper 保険パック」も用意する。こちらの価格は、一括払いの場合352,800円、36回の分割払いの場合月額9,800円。
20日の販売開始に先立ち、19日に東京都千代田区のソフトバンク東京駅グランルーフフロントで限定30台の先行抽選販売を行う。
「Pepper」は、人の感情を認識し、コミュニケーションが取れるパーソナルロボット。販売開始に合わせcocoro SBが開発した自らの感情を擬似的に生成する機能を搭載する。同機能は、人間が五感から受け取る外部刺激に対し、ホルモンを分泌して感情を形成する仕組みをモデル化したもの。従来から搭載されている感情認識機能に加え、カメラやタッチセンサー、加速度センサーなどの各種センサーから得た情報を「内分泌型多層ニューラルネットワーク」で処理することで、自らの感情を生成する。
同機能を搭載することで、人の表情や言葉、周囲の状況などから「Pepper」の感情が変化し、言動が変化していくという。「Pepper」の感情は、胸のディスプレイに表示されているグラフィックや色の動きに表れるほか、用意されている専用アプリ「感情マップ」でも感情の移り変わりを可視化できる。
「Pepper」向けのロボアプリは、あらかじめ搭載されている「ベーシックアプリ」のほか、アプリストアからもダウンロード可能で、約200本を用意。また、日頃「Pepper」と会話をしたり触れ合ったりすることで得られる「ココログミ」を使うことで入手できるアプリも用意するという。
主な仕様は次の通り。OSはNAOqi OS。サイズ/重量は高さ約1,210mm×幅約480mm×奥行き約425mm/約29kg。連続稼働時間は約12時間以上(稼働内容により異なる)。胸部のディスプレイは、10.1インチタッチディスプレイ。移動速度は、最大で時速2km。移動可能段差は最大1.5cm。通信面では、IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)のWi-Fi、イーサネットポート(10/100/1000 base T)×1をサポートする。