ネスレ日本とアスクルは18日、ネスレ日本の直販ビジネスの拡大および顧客サービスの強化に向け、物流領域における業務提携に基本合意したと発表した。まずはアスクルグループの物流子会社Bizexが大阪市此花区に新拠点を設け、22日よりネスレ日本の商品の配送を開始する。

ネスレ日本は、直販ビジネスにおいて、アスクルとともに物流の最適化や当日配送の導入の検討など、顧客サービスの向上に取り組む。一方、アスクルは、ネスレ日本商品の荷扱いの増加や販売機会の獲得など、提携のシナジーによる新たな収益機会の創出を図るという。

ネスレ通販オンラインショップ取扱い製品例「ネスカフェ ドルチェ グスト」

ネスレ日本は、中長期の成長戦略のひとつに直販ビジネスを掲げており、エンタテインメントサイト「ネスレアミューズ」内で展開する「ネスレ通販オンラインショップ」や、「ネスカフェアンバサダー」などを通じて、年々直販ビジネスを拡大している。今後は、当日翌日配送の実現や顧客主義の徹底を実現するアスクル独自のノウハウで、直販ビジネスの成長を目指す。

物流イメージ

アスクルは、オフィス用品通販のパイオニアとして、スピード配送をいち早くサービスとして実現したことから、物流の仕組み構築とその遂行力を強みとしている。今回の提携により、まずは受託在庫の管理や拠点運営から出荷、顧客への配送までを確かな品質で提供するとともに、メーカーと流通を最短で繋ぐ最適ECモデルを実現するとしている。