近畿車輛は17日、東武スカイツリーラインから東京メトロ日比谷線へ相互直通運転を行う東武鉄道の新型車両の製作者に決定したと発表した。東京メトロ日比谷線の新型車両も製作することが決まっており、ともに2016年度から納入予定としている。
近畿車輛は国内外の鉄道車両を手がけ、ブルネル賞(鉄道関連の国際デザインコンペティション)をはじめ、グッドデザイン賞や鉄道友の会ブルーリボン賞・ローレル賞に選ばれた車両も多い。同社は昨年11月、東京メトロ日比谷線の新型車両受注を発表。「車体長20m・4扉車両の7両編成を42編成(294両)納入予定」としていた。東武鉄道の新型車両についても、「車体長20m・4扉車両の7両編成」と発表している。
東京メトロ・東武鉄道は新型車両の形式名称と基本仕様を発表しており、車両形式名称は東京メトロが13000系、東武鉄道が70000系。ともに4扉の20m車両7両編成(現行車両は18m車両8両編成、3扉・5扉が混在)で、パンタグラフは2・4・6両目に設置される。外観デザインは異なるものの、車両機器や車内の主要設備など仕様共通化が図られる。
両形式ともに1人あたりの座席幅を460mm(現行車両の座席幅は430~450mm)に拡張するほか、車端部の座席をすべて優先席とし、フリースペースも全車両に設置。各ドア上部の車内表示器は17インチワイド液晶3画面となる。東武鉄道70000系・東京メトロ13000系は2016~2019年度にかけて導入が進められ、新型車両の導入が完了し次第、日比谷線全駅でホームドア設置を進めるとのことだ。