エアバス(本社: 仏トゥールーズ)はフランス時間の6月16日、大韓航空がA321neoを20機のオプションを含む最大50機発注する覚書(MOU)を締結したことを発表した。同社が単通路型のA320ファミリーを発注するのは今回が初めてとなる。
大韓航空はA321neoを東南アジアの都市への長距離の地域路線で運航させる計画をしている。客室は2クラス制で、両クラスに幅の広い座席や最新の機内エンターテーメントシステム、通信システムを装備させる予定となっている。
大韓航空は1974年に初めてエアバス機の発注をして以来、エアバスのワイドボディ機が大韓航空の機材の主力機のひとつとなっている。総2階建て大型機A380も現在、大韓航空の長距離路線のフラッグシップとして運航されている。また、中型のA330はアジア太平洋地域や欧州への路線サービスに導入されている。
A321は単通型機として人気の高いA320ファミリーの最大機種で、A320ファミリーはこれまでに1万1,700機以上の受注を獲得し、300社以上の顧客に6,500機以上が引き渡されている。
新型エンジンと最新技術を搭載するA320neoは、燃費を最大15%以上削減することでより長い航続距離能力を持ち、整備コストや二酸化炭素の排出も削減する。A320neoファミリーは2010年のローンチより、単通路型の新規受注においておよそ60%のシェアを獲得し、世界中の顧客数は70社にのぼる。