俳優の高杉真宙が、初の主演舞台に挑むことが17日、明らかになった。11月から上演される『TRUMP』で、2役の吸血種少年を演じる。

『TRUMP』で初の主演舞台に挑む高杉真宙

同作は、末満健一が作・演出を担当。思春期を迎えた若き吸血種「ヴァンプ」たちの中で、人間との混血であるソフィは「汚らわしい者」として嫌悪されているが、名家の生まれであるウルは、なぜかソフィに引かれていく。そんな中、ウルは永遠の命を持つとされる原初の吸血種「トランプ」の存在を知り、少年たちは運命を翻弄(ほんろう)されていく――。

この舞台は、物語で相対する2つのキャラクターを、2人の俳優が交互に演じるというのが特徴。高杉は、ソフィとウルの2役を演じ分けることになり、「ワクワクする気持ちと不安がすごいです!」と率直な心境を語る。

高杉は「(2役演じる)その分、覚えなければいけないセリフ量も増えますし、僕と同役を演じる方との、役作りの違いが舞台をご覧になる方にハッキリとわかりますし、初めての主演なのにすごく難易度が高いお芝居だと思います」と、今回の挑戦にプレッシャーを感じている様子。

それでも「越えなければいけないことがたくさんあると思いますが、しっかり乗りきり、演じきりたいと思います」と、10月から行われる稽古に向け、早くも強い意気込みを語った。

このほかの出演は、平田裕一郎、田村良太、岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)、吉田メタル(劇団☆新感線)、末満健一など。東京公演は、11月19日から29日まで、Zeppブルーシアター六本木で12ステージ。大阪公演は、12月5日から6日まで、サンケイホールブリーゼで3ステージ上演される。