会議等のビジネスシーンで「マネタイズ」という言葉を、度々耳にすることはないでしょうか。このマネタイズは、一体どのような意味で使われているのか。知っているようで意外と知らないビジネス用語「マネタイズ」について御紹介します。
■マネタイズの意味
マネタイズはもともと「通貨基準を定める貨幣を鋳造する」という意味の言葉でしたが、今ではIT業界を中心にビジネス用語としてよく使われています。ビジネス用語としては、無収益のサービスから収益をあげたり、無収益事業を収益事業に変えたりすることを指し使うことが多いようです。
インターネット上には無料で情報提供やサービス提供を行うサイトが多くありますが、無収益のままでは事業として成立しません。そのため広告料や有料サービスを導入、物品の販売等の事業と組み合わせて収益事業化を行う必要があります。そのためマネタイズはIT業界では重要課題として取り組んでいることが多く、ビジネス用語「マネタイズ」も頻繁にビジネスシーンで使われています。
■マネタイズと似ている言葉
マネタイズと似ている言葉に「マネタイゼーション」「マネタイジング」というビジネス用語もあります。「マネタイゼーション」は主に経済の分野でよく使われており、意味としては資源や資金を現金化することを指してよく使われています。特に「マネタイゼーション」は、政府が国債を発行し、中央銀行が通貨を発行して国債を引き受けて政府の財政赤字を解消する、という意味を指すときによく使われています。一方、「マネタイジング」は「マネタイズ」と同様の意味で使われていることが多いようです。
「マネタイズ」「マネタイゼーション」「マネタイジング」は一見同じ意味を指しているように見えながら、使う業種・業界によってその言葉の意味するところが異なっていたり、言葉は違えど意味は同じだったりすることもあります。ビジネス会話でこれらの言葉が出てきたら、意味取り違えのないように注意しましょう。
ビジネスシーンでは、時に意味不明なカタカナビジネス用語に出くわすことが多くあります。「それはどういう意味?」と迷ったときは、是非参考にしてみてください。
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